2022年の初めに、オイシックスの商品が届かないというトラブルが大規模に発生しました。
Yahooニュースなどでも取り上げられて炎上していたので、記憶に残っている人も多いことでしょう。
我が家でも注文していたミールキットが届かずに、注文していない牛乳が入っていたということがありました。
なぜオイシックスでこのようなトラブルが起きてしまったのか?
解説していきたいと思います。
炎上のキッカケは新しい物流センターへの移転
-オイシックス・ラ・大地が運営するOisixのメイン物流拠点 ORD海老名ステーション 竣工|オイシックス・ラ・大地株式会社のプレスリリースより引用-
自宅で過ごす時間が増えている昨今、食材宅配サービスの需要が急増しています。
-オイシックス・ラ・大地 2022/3 4Q決算資料より引用-
業界最大手であるオイシックスもユーザー数が急増して、一時期は新規受付をストップするといった対応をしていました。
この需要増加を受けて、オイシックスは新しい物流センターを整備して配送システムを増強することにしたのです。
この新施設への切り替えのタイミングで、大きなトラブルが起きてしまったのです。
大量注文に対応しきれなかった
新しい物流センターに移転した初日に、大量の商品入荷などによりシステムの混乱が生じました。
同センターへは2024年に移転予定だったが、コロナ禍での需要拡大を受け、大幅に前倒した。その結果、「初日に大量の商品が想定していなかったタイミングで同時に入荷があったことなどから受け入れが混乱」「実際の在庫とデータ上の在庫が一致しない」などの問題が発生し、食材宅配サービス「オイシックス」「ISETAN DOOR」「dミールキット」の発送遅延や欠品、中止が多発した。
引用元:オイシックス「大量欠品」騒動、概ね解消か 運営会社が報告...「空箱」被害者には救済策: J-CAST ニュース【全文表示】
このようなことからオイシックスや関連サービスでの欠品・遅延が大量発生してしまったのです。
実際にオイシックスでトラブルに遭ったユーザーの声
ここではTwitter上で、今回の欠品トラブルに巻き込まれたユーザー達の怒りの声を聞いてみましょう。
オイシックスの物流センタートラブルとかで欠品遅延で崩壊状態。昨夜届いたのは段ボール箱二個に一つは豆腐二つ、もう一つは空箱。食卓は豆腐だけの夕御飯になってしまい撃沈めし?? pic.twitter.com/Mr5JClABEO
— ピーヤイ(^_-)-☆ (@PeeYaika) January 21, 2022
オイシックス、トラブルで欠品いっぱい出てるというのは連絡きてたけど、こんなでかい箱で納豆が一個だけしか入ってなくて笑ってしまった… 資源の無駄??そして買い物行かなきゃ。。 pic.twitter.com/1j5D6urLXT
— 723 (@mitsuna_723) January 22, 2022
昨日届くはずだったオイシックスの食材、どうなったんだろう?
— ももじこ (@Momojiko33) January 21, 2022
マイページでは発送済みだけど、oisixからもヤマト運輸からも連絡ない。
欠品連絡は来たけど、ヨーグルトやドレッシング、蒸し鶏が収穫量不足って意味わからん。何の収穫やねん。
今日来ないなら要らないけど電話も繋がらない。#oisix pic.twitter.com/bBWITGyI9R
やはり予定したキットが届かないといった声が多く、かなり混乱していることがわかりますね。
私のケースでも欠品が発生したけど結果的に得をした
我が家でもミラノ風カツレツのキットを注文して楽しみにしていたのですが、届いたボックスの中には入っていませんでした。
代わりになぜか注文していない牛乳が届くという……
牛乳大好きなウチの息子は、喜んでいましたけど。
そんなトラブルでも、結果的には得したな、と思います。
なぜならミラノ風カツレツ分の料金は返金された上に、牛乳をタダで貰えたのですから。
配送トラブルは困ったものですが、視点を変えるとこのようなメリットもあるという話ですね。
炎上からの復活が早かったのは、さすが上場企業オイシックス・ラ・大地株式会社
-オイシックス・ラ・大地 2022/3 4Q決算資料より引用-
そんな感じで欠品トラブルにより大炎上してしまったオイシックスですが、リカバリーが早かったのは流石の一言でしょう。
決算資料によればこの大量欠品トラブルにより、一時的に解約者が増えたり、新規の申込みをストップしたりという影響が出たそうです。
売上として10億円のマイナス。
しかしその後の立て直しが早かったため、すぐにトラブル前の水準に回復したそうです。
また配送システムの増強も進んでいて、人員配置やライン稼働時間の延長などの施策により、現在は安定して稼働しています。
このあたりのリカバリーの早さは、さすがに上場企業といったところです。
最近は食材宅配の需要が高まっていて、多くの新規参入企業が出てきています。
ただそういった新規参入組は経営基盤が小さいため、今回のようなトラブルが起きたときの対応に不安がありますよね。
その点オイシックスは、2000年の創業から順調に業績を伸ばし、他社との合併を経て業界最大手となりました。
資本金39億円超、従業員数2,000名近い大企業です。
それだけの社会的に認められている事業規模があるわけですから、ちょっとやそっとのトラブルには動じない安心感があるのです。